外壁塗装で起きがちなトラブルとは?予防方法を事前に知ろう!
外壁塗装を考えたときに、トラブルになるのではと心配になったり、実際に近隣でもめ事があったと聞いて不安になったりしている人もいるのではないでしょうか。トラブルが起きた際の対処法や起きないように防ぐ方法がわかっていれば心配の種は少なくなるはずです。実際に起きうる問題や予防法、起きてしまった場合の対処法についてご紹介します。
外壁塗装で起きがちなトラブルとは?
よくあるトラブル事例について見ていきましょう。
完成後の色味がイメージと異なる
色見本で事前に何度も確認していたのに、選んだ色と仕上がりが違って見えることがあります。色見本にはさまざまな種類の色があり、似た系統の色もたくさんあります。見本は小さな範囲でしか確認できませんが、壁全体に塗ると全体の印象がかなり変わることを理解しておきましょう。
色あせや剥がれ
工事から1年も経たずに表面がはがれてきたり、色あせが生じてきたりすることがあります。下地剤と塗料がしっかりと密着していなかった、高圧洗浄を充分に行っていなかった、塗料と下地が合っていないなど業者側の作業における不具合が原因とされます。
錆が出てきた
塗装後1年以内に鉄や木の部分に錆が出てきて見栄えが悪くなることがあります。これは業者が充分な下地処理を行っていないことが原因です。
近隣トラブル
工事をしているときに、近隣から苦情が来るケースが多くあります。たとえば、塗料のにおいについて、足場の組み立てや解体など工事の音がうるさい、業者の車が邪魔などさまざまです。工事は静かに行えるものではなく、無臭の塗料はほとんどないため周りへ与える影響は少なからずあります。
塗装以外のトラブル
飛散した塗料が花壇の花や車に着いてしまうトラブルです。自分の家であればまだしも近隣の家に飛散してしまうと大きなトラブルになってしまいます。家の戸締りをきちんとしておかないと高圧洗浄の際に水が家の中に入ってしまいます。
戸締りに関しては家主側のミスですが、業者が同じ水圧でいろいろな箇所を洗浄してしまったことでひびが入っていた部分が広がったりサッシが壊れたりすることもあります。
外壁塗装のトラブルを防ぐには
未然にトラブルを回避するための方法にはどんなことがあるでしょうか。
契約関連
契約書の内容でとくに塗装する面積の部分が細かく記載されているか確認しましょう。三回の塗装がそれぞれ明細に書かれているか、塗料の具体的な商品名が書かれているかなど確認します。契約と見積りについて説明してもらう時間をきちんと設けて、不安に思う点があればすべて解消してから契約を交わすようにしましょう。
仕上がり関連
色には面積効果というものがあり、同じ色が面積の大きさによって明るく見えたり暗く見えたりします。そのため、色見本を確認しただけでは実際の色とイメージが異なることがあります。業者によっては外壁塗装した際の全体的なイメージを見せてくれることもあるので、事前に確認しましょう。
破損等
塗装工事は足場を組んで作業するため、高いところから物が落下するリスクがあります。また、風で物や塗料が飛んで近隣の所有物に傷をつけてしまうこともあります。事前にしっかりと養生して周りへの被害を最小化するように依頼しましょう。
近隣トラブル
近隣とのトラブルを予防するには、工事の前に訪問して工事の詳細を伝えることが大切です。夜間は工事をしない、業者の車は邪魔にならない場所に停めるなど最低限のマナーは守りましょう。工事が終わった際にも、挨拶を忘れずにしましょう。気配りが行き届いている業者を選ぶのも一つの方法です。騒音や悪臭に対しても気遣いができる業者であれば近隣トラブルも防げます。
万が一、外壁塗装のトラブルに巻き込まれた際の対処法
慎重に業者を選んだつもりでも予期しないトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。まずは業者に相談し、担当者との話し合いでも解決しないときには第三者に相談することが大切です。
国民生活センター
消費者庁が管轄している機関で、住宅関連のトラブルだけでなく消費に関することについて相談できます。
住宅に関する専門窓口(住まいるダイヤル)
工事で欠陥が見つかったのに業者と連絡が取れなくなってしまった、見積金額が適正でない気がするなど疑問や不安を感じたときに電話やメールで相談できます。塗装に関するトラブルだけでなく、見積書に問題がないかなどについても幅広く相談を受け付けています。
弁護士
契約など法律が絡む大きなトラブルが起こった場合には業者対個人では解決が難しいこともあるため、法律の専門家である弁護士に相談しましょう。
外壁塗装では予期せぬトラブルが起きることもありますが、事前にトラブル例を知っておくことで予防することもできます。大切な家の外壁塗装なのでトラブルを避けつつ安心して依頼したいですね。万が一トラブルが起きた場合に備えて、見積書や契約書、作業工程などの書類は工事が完了しても保管しておきましょう。